九州大学応用力学研究所の内田孝紀准教授は、福岡県北九州市の響灘地区で大規模な洋上風力発電施設が導入されるのを想定し、予備調査を実施した。研究結果は10月12日、東京大学で開かれる第1回ポスト「京」重点課題シンポジウムで発表される。

 九州大学によると、内田准教授は応用力学研究所にあるスーパーコンピューターを活用し、
■洋上に点在する島々や市街地が作り出す乱流の影響
■30基の洋上風車群を設けたときの既存の陸上風車群に与える影響
■洋上の風車群が既存の陸上風車群から受ける影響
■洋上風車群の最も適した配置
■発電量など経済性の試算
-などをはじき出した。

 北九州市響灘地区では、風力発電関連産業の総合拠点を目指し、グリーンエネルギーひびき事業が推進されている。地区内の洋上風力発電施設を設置、運営する民間事業者の公募が進められている。

 この研究は文部科学省のポスト「京」重点課題革新的クリーンエネルギーシステムの実用化事業の支援を受け、実施されたもので、響灘地区洋上風力発電施設の導入に寄与すると期待されている。内田准教授は「今後、洋上、陸上で大規模な風力発電を適切に普及させるには、風車の重大事故を未然に防ぎ、風車の稼働率を高水準に保たなければならない。そのためには厳密な風況診断が必要不可欠だ」とするコメントを発表している。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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