科学技術振興機構(JST)は、戦略的創造研究推進事業の総括実施型研究(ERATO)において、平成28年度の3件の新規研究総括と研究領域を決定した。

 この事業は、国にとって重要な基礎研究を推進し、新たな科学知識に基づく革新的技術のシーズ創出を目的とする。文部科学省が定めた戦略目標を受け、JSTが推進すべき研究領域とその責任者(研究総括)を選出。研究期間約5年、研究費総額最大約12億円とし、各研究総括のもとに若手研究者を結集し独創的研究を実施する。今回、候補者は1394名。3分野計3件を決定した。内容は次の通り。

・研究総括は東京大学先端科学技術研究センターの中村泰信教授。研究領域は巨視的量子機械。戦略目標は「量子状態の高度制御による新たな物性・情報科学フロンティアの開拓」。超伝導量子ビットとそれを用いた量子回路に関する技術発展と高精度な量子状態制御・観測技術の確立を目指す。

・研究総括は理化学研究所環境資源科学研究センターの沼田圭司チームリーダー。研究領域はオルガネラ反応クラスター。戦略目標は「気候変動時代の食料安定確保を実現する環境適応型植物設計システムの構築」。植物細胞中のオルガネラ(細胞小器官)の操作・改変技術の確立とオルガネラにおける物質輸送や物質生産の解明を目指す。

・研究総括は東京大学大学院情報理工学系研究科の蓮尾一郎准教授。研究領域はメタ数理システムデザイン。戦略目標は「社会における支配原理・法則が明確でない諸現象を数学的に記述・解明するモデルの構築」。従来のものづくり技術にソフトウェア科学を応用し、工業製品開発を多面的に支援するソフトウェア・ツール構築と関連する数学的理論体系の確立を目指す。

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東京大学は東京開成学校と東京医学校が1877(明治10)年に統合されて設立されました。設立以来、日本を代表する大学、東西文化融合の学術の拠点として、世界の中で独自の形で教育、研究を発展させてきました。その結果、多岐にわたる分野で多くの人材を輩出し、多くの研究成[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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