2016年10月11日、国立大学協会は、国際大学協会(International Association of Universities: IAU)に団体会員(Member Organization)として新たに加盟した。

 国際大学協会(IAU)は、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)のプログラム実施において協力関係を有するNGO(非政府組織)。1950年、UNESCOの下に、世界全域にわたる教育の発展とそのための高等教育研究機関相互の組織的な協力の発展を目的として設置された国際コンソーシアム組織だ。世界で最も多くの大学が加盟する大学等高等機関間連盟であり、2016年10月現在、約120か国の605大学等、32団体が加盟している(日本は24大学1団体が加盟)。

 今回の国立大学協会の加盟は、2016年2月に、国際大学協会のABDUL RAZAK会長から国立大学協会の里見 進会長宛てに届いたIAU加盟を求める招待状を受けたもので、9月14日開催の国大協国際交流委員会における承認後、所定の申請手続きを経て、10月11日付けのIAUからの書簡をもって、正式に国立大学協会がIAUへの加盟を承認された。

 IAUの役割は、高等教育の指導者をまとめ主要トピックスと現存課題に関する意見交換を行うための世界規模プラットフォームの構築や世界規模の高等教育機関・制度に関する独自データベースの維持管理、比較・国際的観点からの高等教育における傾向の分析、モニター、情報提供などがある。

 国立大学協会は、IAU加盟することで得られる世界の高等教育に係る各種情報を会員大学へ提供し、IAUの国際会議出席等を通じて、海外の団体会員との新たな関係構築のきっかけ作りを行うなど、国立大学協会および会員大学にとって有用となる活動に積極的に取り組んでいく予定。

大学ジャーナルオンライン編集部

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