金沢工業大学と日本IBM(東京、ポール与那嶺社長)は、IBMのコグニティブ・コンピューティング(※1)を利用した学生の自己成長支援システムの構築で協力する。個々の学習結果をIBMのワトソンを含む人工知能技術で評価し、1人ひとりに合った新たな学習機会を提供するもので、次世代のイノベーションを創出できる人材を育てる。

 金沢工業大学によると、大学の学生や教職員が学んだ履歴をIBMのシステムに蓄積し、個々の成長に向けた意思決定を支援し、能動的な学習を人工知能が促す仕組み。

 金沢工業大学は教育課程に基づく正課と、学生が自主的に取り組む141の課外教育プログラムを連携させ、年間約300日の学習支援体制を構築している。さらに、文部科学省の2014年度大学教育再生加速プログラムに採択され、授業で学ぶ内容と課外教育プログラムの関連を明示するeシラバス(※2)の運用を2016年度から本格的に始めた。学習結果をビッグデータとして蓄積していく中で、これまでの評価システムをさらに進化させ、学習の質を高めることが求められていた。

 構築される自己成長支援システムは、スマートフォンやパソコンから学生が利用でき、正課・課外における学生の意思決定を支援するシステムとなる予定だ。

※1 コグニティブ・コンピューティング 経験を通じてシステムが学習し、相関関係を立てたり、成果から学習したりできるシステム
※2 シラバス 講義や授業の大まかな学習計画のことで、各講義内容から教員への連絡方法まで受講に必要な情報をすべて盛り込んだメモや電子記録を指すこともある

金沢工業大学
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大学ジャーナルオンライン編集部

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