株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と国立大学法人東北大学 東北メディカル・メガバンク機構(以下、ToMMo)は、妊婦に特有な病気の予防・早期発見方法の確立および発症原因の特定をめざして共同研究を実施してきたが、2016年11月15日をもって研究参加する妊婦の募集を完了させた。また、ドコモがこれまで各種時系列データの分析を通して培ったビッグデータ解析技術および機械学習等のAI(人工知能)技術と、ToMMoのゲノム情報等解析技術および生命情報科学技術を組み合わせて、参加者から得られたライフログデータおよびゲノム情報等の生体データの統合解析を開始した。

 妊婦に特有な病気の多くが遺伝的な要因と環境からの要因が複合的に相互作用して発症することから、病気の原因を探るためには日々の環境要因の変化を連続して把握する事が重要だ。しかし、これまで行われてきた調査票等による環境情報の取得は、半年に1回程度の自己回答方式によるため、取得頻度と精度に限界があった。

 本共同研究ではゲノム、体内物質(タンパク質、代謝産物など)、日々のライフログデータ(血圧、脈拍、体重、体温、活動量、睡眠、食事など)、の3要素を組合せた網羅的な統合解析を計画しており、高頻度かつ客観的な精度のライフログデータと体内の状態変化を捉えることで、遺伝要因と環境要因の複合的な相互作用の解明をめざしている。
また収集されたライフログデータおよび生体データに対し時系列を考慮した多層オミックス解析をすすめることで、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、早産といった妊婦に特有な病気に対する予防方法・早期発見方法の共同開発を目標としている。

 ToMMoでは、目標を上回る300名以上の妊婦の研究参加があったことから、長期にわたってコホート調査の参加者の健康状態等を定期的に連絡しながら調査を継続して、更なる調査への協力を依頼するにあたり、本共同研究で培ったノウハウやデータを活用していきたいとしている。

東北大学
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大学ジャーナルオンライン編集部

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