関西大学システム理工学部では、プレゼンテーションや面接に関する研究の一つとして「就職面接時におけるバイタル/行動観察による面接評価分析」の研究を進めている。デバイスや分析技術の提供など、西日本電信電話株式会社が全面的に協力。今回、その研究成果を用い、学生向けに共同トライアル「ICT面接トレーニング」(ICT=情報通信技術)を開始する。

 研究では、就職面接における模擬面接トレーニングを想定した環境において、リストバンド型デバイスによる「脈拍数」(バイタル)の抽出と行動観察を行い、「間投詞/笑顔/目線」などの表出行動と面接官からの評価との関係性を分析した。その結果、面接官の評価を上げるには、つねに間投詞は少ないほうがよく、自己の想定内の質問には、ジェスチャーは多くして笑顔は少なく、目線は面接官の方向を向いている方がよい、ということが示唆された。笑顔と目線は真剣さに関わるとされる。

 今回の研究成果とICTを活用して面接の場における自己プレゼンテーション力を向上させるトレーニングが、就職活動サポートプロジェクトとして実施される。関西大学の2018年卒就職活動生に向けたイベント(2017年2月)で、実際の面接に近い環境を整えて導入される予定という。トレーニングにより行動や反応を客観的にデータ化し、可視化することで、被面接者が自身のバイタルタイプやチャームポイントを知り、今後の就職面接やプレゼンテーションなどセルフコントロールが必要な場面に役立てることが期待できるという。

 今後は面接内容に着目した面接データの解析機能や、システムによる自動フィードバック機能など、面接支援に関する研究をさらに進めていく予定という。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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