文部科学省は数理、データサイエンス教育強化の拠点校として滋賀大学、大阪大学など6校を選定した。いずれもデータサイエンスの人材育成プログラム構築や教育拠点の形成を目指している大学で、拠点校を軸に数理、データサイエンス教育の発展を目指す。

 文部科学省によると、選定されたのは、滋賀大学、大阪大学のほか、北海道大学、東京大学、京都大学、九州大学。滋賀大学は2017年4月、日本初の独立した統計系学部としてデータサイエンス学部を発足させ、カリキュラムを開発するとともに、データ関係の人材育成に本格的に取り組む。

 大阪大学は数理・データ科学の教育拠点、北海道大学はデータサイエンスセンター、東京大学は数理・情報教育研究センター、京都大学はデータ科学イノベーション教育研究センター、九州大学は数理・データサイエンス教育研究センターの設置構想を持つ。

 文科省は学識経験者らでつくる「数理およびデータサイエンス教育の強化に関する懇談会」を設置し、実践教育のあり方や標準カリキュラムの作成、文科省の支援体制などを検討してきた。

その結果、打ち出された
■データサイエンスセンターが地域の拠点になり、他大学へ波及効果を生むか
■数理とデータサイエンスのバランスが取れた教育内容になっているか
■専任教員の配置がなされているか
-などを各大学の構想に当てはめ、審査した結果、6校を拠点校に選んだ。

大学ジャーナルオンライン編集部

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