慶應義塾大学とエーザイ株式会社は、認知症における新薬の探索・開発に関する新たな共同研究の実施について合意。エーザイと慶應義塾大学の研究者が参画する研究ラボを設立し、認知症の次世代治療薬・予防薬の開発につながる新規創薬標的候補およびバイオマーカーの同定と検証をめざす。

 慶應義塾大学は、百寿総合研究センターをはじめ基礎臨床一体型の医学・医療研究に強みを持ち、ヒトiPS細胞に関する世界トップクラスの研究成果を数多く発表している。一方エーザイは30年以上にわたり、低分子化合物、天然物由来中分子、抗体を生み出す創薬技術を基盤とした認知症分野での創薬や、「アリセプト」(一般名:ドネペジル塩酸塩)に関する情報提供活動を通じて培った豊富な経験と知識がある。

 慶應義塾大学とエーザイの両者は両者の強みを結集し、認知症治療に新たなイノベーションを起こす産・医連携拠点として、臨床医学と基礎医学の研究集積地である慶應義塾大学信濃町キャンパス内に「エーザイ・慶應義塾大学 認知症イノベーションラボ」(仮称)を設立する。

 イノベーションラボの機能として、先端質量分析技術を駆使した「臨床オミクス分析機能」、人工知能(AI)等を活用し創薬標的候補特定につなげる「データ解析機能」、iPS細胞技術等を活用し創薬ターゲットバイオロジーを進める「バイオロジカルバリデーション機能」を設け、健康長寿をベースとして、「遺伝的背景」「環境因子」「防御機構」に焦点を当てたアプローチで認知症に対する新しいバイオマーカーおよび創薬標的探索の研究スピードを加速し、新薬創出の成功確率を向上させることを目指す。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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