ヤンセンファーマ株式会社は2017年1月6日、成人期ADHDの正確な診断をサポートするバイオマーカー開発のため、福島県立医科大学と共同研究を行うと発表した。研究期間は、2019年12月までの3年間を予定している。

 ADHDの有病率は、子どもの約5%、成人の約2.5%と言われている。現時点で客観的な診断方法はなく、多動、衝動性などの症状の組み合わせに基づいて診断されている。また、成人ADHD患者の診断については、注意散漫、集中力低下、課題追行困難など、他の様々な精神障害でも認められる症状のため他の精神疾患との鑑別が困難な場合があり、過剰診断と過少診断、両者の問題を抱えている。このため、ADHDの病因に関わるバイオマーカーの開発は、ADHDの診断補助・評価に有用であり、今後の治療に大きく貢献できるものと期待されている。

 共同研究は、ADHDと関連があると報告されているドパミントランスポーター密度、ミスマッチ陰性電位、MRIを用いた脳内ネットワークのトポロジーの3つの方法を用いて成人期ADHD患者、ASD患者、健常被験者の間の差を検討する。成人期ADHDを確定診断する上で助けとなるバイオマーカーに基づく診断法を確立することを目指す。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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