国立遺伝学研究所、農研機構、京都大学農学研究科の北島宣教授らは共同で、15種のカンキツ類の全ゲノム配列を解読。品種・系統269点について高度な遺伝解析をおこない、60品種以上のカンキツ類の親子関係を明らかにした。

 日本人にとって身近な食材であるカンキツ類には、温州ミカン、レモン、ユズなど多種多様な品種がある。それらの品種は少数の祖先品種の掛け合わせにより栽培品種として選抜されてきたと考えられているが、カンキツ類は遺伝的多様性に富んでいるため、各品種の親子関係はほとんどわかっていなかった。

 研究グループは、品種を特徴づけるDNAマーカーを開発し、カンキツ類の遺伝解析をおこなった。その結果、温州ミカンをはじめとする22品種で両親となる品種を特定し、さらに、種子親と花粉親の組合せを明らかにした。また、45の在来品種において片親や起源、親子関係を明らかにした。

 本研究により、インド東北部からアジアにわたる地域が起源と考えられている祖先品種が、世界各地へどのように伝来して現在のような多様な品種になったのか明らかになると期待される。さらに、未利用の品種との交配組合せの可能性を示すことで、優れた性質をもつ新しい品種の開発へ応用されることが期待できる。

京都大学
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大学ジャーナルオンライン編集部

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