7月17日、北海道大学は同大発の「プラチナ触媒」技術が、8月発売の日立アプライアンスの新型家庭用冷蔵庫に搭載されると発表しました。日立アプライアンスは、これまでも独自技術による「真空保存」や「スリープ保存」で食品の鮮度を保持する「真空チルド」で冷蔵庫市場をリードしてきました。今回、冷蔵庫では世界初となる「プラチナ触媒」の搭載で、野菜類の鮮度保持効果の一層の向上が期待されます。

プレスリリースより

プレスリリースより

 野菜が自ら放出するエチレンガスが野菜の鮮度を落とすことは知られています。プラチナ触媒は、エチレンガスを分解し、野菜を休眠させ鮮度を保持する炭酸ガスに変える能力をもっています。日立の「真空チルド」シリーズの現行の冷蔵庫には、光が当たるとエチレンガスや匂い成分を分解し炭酸ガスが生成される独自の技術「光触媒」が採用されていますが、今回搭載される「プラチナ触媒」はより効率的に炭酸ガスを発生させ、冷蔵庫の鮮度保持性能を進化させます。
 プラチナ触媒の技術そのものは、自動車の排気ガス浄化などの用途で広く使われていますが、従来のプラチナ触媒は高温でないと効果を発揮することができませんでした。今回開発された新プラチナ触媒は低温環境でも効果を発揮し、冷蔵庫に搭載することが可能になりました。
 野菜や果物、花の鮮度保持技術は、物流業界においても注目を集めており、一層の発展が期待されます。同大触媒化学研究センターではさらに高効率、高性能の触媒技術の開発を推進するとしています。

出典:【北海道大学】北海道大学が開発した新プラチナ触媒が日立アプライアンスの新型家庭用冷蔵庫に搭載(PDF)

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大学ジャーナルオンライン編集部

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