日本人学生の海外留学数など国立大学の教育国際化水準が着実に前進しているものの、2020年に設定した目標数値に届いていないことが、国立大学協会の集計で分かった。外国人留学生への経済的支援や日本人学生の外国語能力などが問題になっているとみられている。

 2016年11月1日現在の数値を全国立大学86校からアンケート調査で回答を得た。それによると、学部、大学院合わせた外国人留学生数は4万2,155人で、1年前の2015年11月より2,195人増えている。しかし、2020年目標の10.0%に及ばず、さらなる努力が必要なことが明らかになった。

 日本人学生の海外留学生数は2015年度実績で2万2,429人。2014年度実績に比べ、2,014人増え、日本人学生に占める海外留学者の割合は3.9%に達したが、2020年目標の5.0%には届いていない。
外国人教員の数は2016年5月現在で2,791人と、前年同期を219人上回った。全教員に占める外国人の割合は4.3%まで上昇しているものの、2020年目標値の6.4%にはまだ大きな開きが残っている。
英語による授業は2016年度で学部5,449授業単位、大学院1万6,024授業単位。2015年度に比べ、学部は1,010授業単位、大学院は1,739授業単位の増加となった。2020年目標値の学部7,422授業単位、大学院1万6,136授業単位にあと一息まで迫っている。

 各国立大学からは留学生の受け入れで宿舎の確保や経済支援の拡大、日本人学生の海外留学で外国語能力の向上などが課題として挙げられた。

参考:【国立大学協会】国立大学における教育の国際化の更なる推進について」第4回フォローアップ 調査結果

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大学ジャーナルオンライン編集部

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