早稲田大学は、未来を変革する志を持った社会人を対象とした新規事業「WASEDA NEO」を、2017年夏より日本橋キャンパス(コレド日本橋5階部分)にて開始する。各界のトップリーダーによる研修プログラムや交流の場の創出を通じて「高等教育機関として早稲田大学が取り組む、従来の大学にはなかった未来を創るための挑戦的な貢献活動」を目指す。

 「WASEDA NEO」 は、“Blendipity” (ブレンディピティ“Blend + Serendipity”の造語)をコンセプトに、新しい時代を創る志を持った社会人の交流とイノベーションの機会を提供するプロジェクト。未来志向かつ、グローバルにもローカルにも視野を広げた人材と環境を創出することを目的として、主に3つのサービスを予定している。

 1つ目は、未来社会への変革や、グローバルおよびローカルに展開するビジネスをテーマとした「実践的研修プログラム」の提供。企業内研修とは違い、多様な業界職種の人材が集い、未来に起こりうる課題について共に議論することで、様々な視点から変革のためのアイディアを得ることが狙いだ。また、単に他職種の人たちが集い議論するのではなく、教員や研究者、各界のトップリーダーなどが研修を担当することで、学問的知見と実業界の知見を併せた、ビジネスで即活用できる質の高い研修を展開。既に先行して「逆風下の変革リーダーシップ養成講座」や「グローバル・インフラ・プロジェクト型教育」といった内容でプログラムを実施している。

 2つ目は、研修プログラムなどの中核となる「WASEDA NEO」のパートナー(企業・団体・大学)が、日本橋キャンパス内の「NEOイノベーション拠点」に入居できるサービス。研修で受講者同士が交流を深める一方、この拠点では、プログラムを実施する企業間での交流を促進。それにより、多種多様な業界、および国内外の業界の人たちが分野横断型で “Blendipity”な知の融合を引き起こす場づくりを目指す。

 3つ目は、会員制ラウンジ「パイオニア・コミュニティ」を展開。会員は日本橋駅に直結した日本橋キャンパスの「ラウンジ・ビジネスセンター」が利用でき、変革志向の強いビジネスパーソン同士の交流を促進することを目的としている。

 早稲田大学ではこれらのサービス提供を通じて、常に社会と対話する大学としての知見を積み重ね、学部や大学院の教育へ還元していく。

大学ジャーナルオンライン編集部

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