國學院大学は、2017年4月18日に、ブックディレクター幅允孝氏プロデュースの独創的な本棚兼読書スペース「みちのきち」の第1弾「本の木」をオープンした。同大学学術メディアセンター(東京都渋谷区)1階にあり、地域にも無料開放される。

 「みちのきち」は、「もっと日本を。もっと世界へ。」をスローガンとする國學院大學が、若者の本離れが進む現代における“国語力の強化”、“知らない本を手にする『体験』の増加”を推進する取り組み 「みちのきち-Kokugakuin Book Project」(2016年4月開始)の一環として生まれたもの。今回はその第1弾として、学術メディアセンター1階のオープンスペース(東京都渋谷区東4-10-28)にデザインされた本棚「本の木」をオープンした。

 「みちのきち」という名前は、①未知のことを既知に変える基地 ②人生(道)の迷いに向き合う基地 ③機知に富んだ会話のできる大人になれるような本がある基地となるように3つの意味と願いを込めて名づけらた。

 今回オープンする「本の木」に置かれる本の選書は、大学の専門性とリンクしながらも手に取りやすいラインナップとするため、ブックディレクターの幅允孝氏が手がけ、「食べる」や「未知なる場所へ」など5つのテーマを軸に、新書から写真集、マンガまで約800冊を並べた。

 空間の設計は、谷尻誠氏が手がけ、まるで木の中にもぐりこむようなデザインで、外とは別世界で本を楽しむことができる。スペース内ではひとりで静かに読書するだけでなく、飲食も可能となっているため、複数人でコミュニケーションスペースとして利用するなど、利用者によって多様な使い方ができる。

 利用時間は、月曜日~土曜日の9:00~20:00。本は閲覧のみで貸出は行わないが、地域にも無料開放される。また、2017年の秋にはさらに大きなスペースとなる第2弾が完成予定という。

 

大学ジャーナルオンライン編集部

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