近畿大学(大阪府東大阪市)の廣田章光教授(経営学部)のゼミ生3人は、ギターの弦をスマートに張り替えるための商品「気付いたらめっちゃ簡単に弦の張り替え終わってるくん」を産学連携商品として開発。地元の段ボールケースメーカーの株式会社美販(同市)協力のもと、島村楽器株式会社(東京都江戸川区)全国店舗において2017年4月28日から発売し、全部で3,000個の販売を予定している。

 このプロジェクトでは、ギタリストの不満の1つであるギターの弦の張り替えに注目。アマチュアミュージシャンである学生の意見をもとに、高校の軽音学部やアマチュアミュージシャンなど初心者ギタリストを対象に弦張りを観察し、ヒアリングを実施。その結果、張り替え作業が複雑で時間がかかり、技術も必要であることから、ストレスを感じているギタリストが多いことがわかった。そして、学生自ら直接、島村楽器株式会社に連絡。商品開発だけではなく、価格交渉、ネーミング、販売場所、取り扱い説明書、プロモーション動画など、全ての作業を学生主体で行った。

 学生らは昨年2016年度に開催された全国20大学が参加する製品開発コンテストにも本企画を提案。受賞はできなかったものの、そこから半年をかけてブラッシュアップして、誰でも6本同時の張り替えが短時間でできる同商品を開発。素材にもこだわるため、約70人のギタリストへの試用テストを繰り返し実施した。その結果、ギターの弦を傷つけてしまう樹脂素材などではなく段ボール素材を採用し、低価格化(300円税込)も同時に実現することができた。

 同プロジェクトに参加した学生3人は、「この商品による不満の解消から、ハッピーな気持ちでギタリストを増やし、楽器・音楽業界の成長にも貢献できれば嬉しいです。」とコメント。また、商品の新たな広がりとして、プロを目指しているミュージシャンの支援などに結び付けるために、クラウドファンディングも視野に入れている。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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