東北大学の東北メディカル・メガバンク機構とオムロンヘルスケア株式会社は、日常生活のモニタリングで得られた検査値と高血圧などの疾病との関連を解明するため、共同研究を開始した。

 今回の研究では、東北メディカル・メガバンク機構が実施する東北メディカル・メガバンク計画の一環として調査の参加者5,000人に尿中のナトリウムとカリウムのバランス(塩分と野菜や果物の摂取バランス)・身体活動量・睡眠状態を10日間にわたって自ら測定してもらう。調査は対象集団を一定期間追跡する「コホート調査」で、平成30年3月までを予定している。

 得られたデータと家庭血圧などの測定値との関連を検討し、さらに遺伝情報や生活習慣情報など種々の要因を考慮に入れた総合的な解析を行うことで、「自分で測り自分で創る健康社会」の基盤構築を目指すという。

 東北メディカル・メガバンク計画は、東日本大震災の被災地等で健康調査を行い、被災地の健康状態の改善と遺伝要因・環境要因を考慮した次世代型医療・予防の確立を目指したもの。この計画では、東北大学と岩手医科大学が協力して宮城県・岩手県で15万人規模の第1段階のコホート調査を実施した。

 平成29年度からは、コホート調査の参加者のその後の健康状態を調査するために、詳細二次調査が行われるが、この調査に合わせて、今回の共同研究も実施される予定だ。

 共同研究により、精度の高い生活習慣情報を獲得し、個人の体質に合わせた適切な予防法・治療法の開発に貢献できるとしている。またこれらのデータは、東北メディカル・メガバンク機構のバイオバンクで管理され、将来的に全国の研究者が個別化予防・治療の研究に活用できるという。

東北大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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