京都教育大学、金沢大学、日本女子大学の研究グループは、シダ植物と種子植物の根が別の器官である事を示し、2017年6月6日付で、イギリスの専門誌「New Phytologist(電子版)」に発表した。

 化石研究からの知見により、古くから種子植物とシダ植物の「根」は別の器官ではないかという意見があったが、両者の違いを明確に示すデータはこれまで得られてなかった。今回、同グループは、根の先端にある成長点(根端分裂組織)での分裂の動態を、シダ植物と種子植物の根で比較し、両者に明確な違いがあることを見出した。

 種子植物の根の成長点には、静止中心と呼ばれる部分があり、そこでは、細胞分裂が活発に起こらない。静止中心が分裂しないため、根はいつまでも無限に伸び続ける事が可能である。つまり、静止中心は「新しくできた細胞を根の組織として使い尽くさないための倉庫」と捉えることもできる。一方、シダ植物にはこの静止中心がなく、どの細胞も同じように分裂している。それにもかかわらずシダ植物の根も無限に成長する能力を有している。このように、シダ植物と種子植物の根は異なるメカニズムで無限に成長していることが示唆され、同じように見える根でも、形成機構は全く異なることが分かった。

論文情報:【New Phytologist】 Root apical meristem diversity in extant lycophytes and implications for root origins

金沢大学

伝統と革新の融合から新たな知の創造へ

「専門知識と課題探求能力、そして国際感覚と倫理感を有する人間性豊かな人材の育成」を教育目標に掲げています。科学的な世界観と歴史観、論理的展開力、己を磨く人間力、創造力、日本文化・異文化に対する深い理解力を備え、知的基盤社会の中核的リーダーとなって挑戦し続ける人[…]

京都教育大学

「人を育てる知の創造と実践を担う大学」 高い倫理観や人権意識を持ち、優れた資質・能力を有する教員養成を目指す。

教育学部を擁する単科大学として、深い研究を通した質の高い教育を為すとともに、教育に関する新しい知の創造と実践によって地域及び国際社会に貢献します。そして責任と使命を自覚した実践力のある教員及び広く教育に携わる専門家を養成することを目指します。[…]

この記事が気に入ったらおねがいします。

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。

大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。