琉球大学は、2015年8月、琉球列島周辺海域にて動吻動物(どうふんどうぶつ)タツトゲカワ属の新種2種を発見したと発表しました。動吻動物は最大で体長1mm程度の無脊椎動物。今回見つかったタツトゲカワ属は、1990年に広島県で初めて報告され、これまでに瀬戸内海、韓国、地中海から4種が知られています。琉球列島では1986年、アメリカと日本の研究者によって行われた調査で採集されていましたが、十分に調査されないままになっていました。

今回見つかったのは、リュウキュウタツトゲカワとトヨシオタツトゲカワの2種。リュウキュウタツトゲカワは水深15~30mの海底で発見され、体長は0.2~0.3mm。1986年の調査で採集されたものと同種であることが明らかとなり、約30年ぶりの発見となりました。トヨシオタツトゲカワは水深700mの海底で、体長はおよそ0.3mm。

これらはほとんど人目につくことのない、海底の小さな生物です。こうした小型生物の調査はまだ十分に進んでおらず、未発見の種が数多く存在すると考えられています。今回の調査を行った琉球大学理学部の山崎博史博士研究員は、生物多様性を正しく理解するためには、こうした目立たない生物に目を向けることが重要であると話しています。

この成果は、2015年6月30日に発行された国際誌Zootaxaに掲載されました。

出典:【琉球大学】琉球列島から見つかった動吻動物タツトゲカワ属の新種2種について(PDF)

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大学ジャーナルオンライン編集部

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