大阪大学、情報通信研究機構、北海道大学らの研究チームは共同で、無意識に英単語のリスニング能力を向上できる「ニューロフィードバック技術」の開発に成功した。

 日本人が聞き取りにくい英単語(rightやlight)の聞き分けに対して、これまでの学習では、聞いた音が「rightかlightかどちらの音であるか?」というテストを学習者に行い、それが正解か不正解かを学習者に伝えて、学習を促す場合が多く、成果が出るのに時間がかかるのが一般的だった。

 今回新たに開発された「ニューロフィードバック技術」は、rightとlightの音を聞いている時の脳波から、音の聞き分けに関連する脳活動パターンを取り出し、その大きさを緑の円として学習者にフィードバックする。学習者は、聞いている英単語に注意を向ける必要はなく、その円を大きくするようイメージするよう促される。学習者は、円を大きくするイメージを持つことで、自分の脳活動を強化でき、結果的に、本人に学習しているつもりがなくても、無意識にrightとlightの聞き分けが5日間程度で出来るようになったということだ。

 これが実用化されれば、効率的にリスニング能力を向上できる画期的な教育手法になると期待される。この成果は2017年6月15日、米科学誌「PLOS ONE」のOPEN ACCESSに掲載された。

論文情報:【PLOS ONE】Unconscious Improvement in Foreign Language Learning Using Mismatch Negativity Neurofeedback: a preliminary study

大阪大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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