日本学生支援機構はスカラシップ・アドバイザー養成プログラムの受講者募集を始めた。スカラシップ・アドバイザーは高校生らが大学進学に当たって奨学金を含めた資金計画を作るのに対し、金融面の知見を持ってアドバイスするもので、高校が開く大学進学説明会の講師として全国に派遣される。

 日本学生支援機構によると、応募資格は日本ファイナンシャル・プランナーズ協会が認定するCFP、AFP資格所有者か、1級、2級FP技能士資格を持つ金融財政事情研究会ファイナンシャル・プランニング技能士センター正会員で、募集定員1,870人。

 日本学生支援機構は7月から東京都千代田区の日本教育会館、大阪市中央区のTKP心斎橋駅前カンファレンスセンターなど全国10地区13会場で養成プログラムを実施する。受講希望者はいずれかの会場で1回に限り、申し込みできる。

 募集期間は7月3日午前10時まで。定員超過の場合、抽選で受講者を決定し、各会場の応募状況によって再募集や追加のプログラム開催も予定している。受講は無料。受講後、確認テストに合格すればスカラシップ・アドバイザーに認定される。

 経済的理由で大学進学をためらっていた高校生らを後押しするため、給付型奨学金制度の創設や成績基準の実質的撤廃などによる無利子貸与奨学金の拡充、所得連動返還型奨学金の導入など多くの新制度が2017年度から導入された。
進学希望者にこれら新制度の概要を説明するとともに、進学後の経済負担を軽減する資金計画を支援するため、日本学生支援機構はスカラシップ・アドバイザーの養成、認定を始めることにした。

大学ジャーナルオンライン編集部

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