東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川宏明教授の研究グループは8月3日、頻拍性不整脈に対するアブレーション治療の分野において、衝撃波を用いた全く新しい治療法を開発し、動物実験でその有効性・安全性を報告したと発表した。

命に関わる疾患である頻脈性不整脈は脈拍が異常に速くなる。現在の対処法は高周波カテーテルを用いたもの(高周波アブレーション法)が主流だが、高周波通電で熱が発生するため、様々な課題がある。

 研究グループは熱を用いない治療法として高周波の代わりに衝撃波を用いたカテーテルによる治療法の開発に従来より取り組んでおり、今回、改良を重ねた「改良版衝撃波アブレーション法」を開発。動物実験で安全が確認された。

改良版衝撃波アブレーション法は、従来の高周波アブレーション法よりも深い場所まで効果が到達する。さらに深さの調節も可能だという。さらに、血栓塞栓症の原因となりうる心臓の内側部分の損傷が極めて軽いのが特徴だ。改良版衝撃波アブレーション法は、今後の不整脈治療において、より有効で安全な選択肢となり得ることが期待されるとしている。

論文情報:【EP Europace. 2017】Development of a novel shock wave catheter ablation system-A validation study in pigs in vivo-

東北大学

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