東京工業大学理学院物理学系の西森秀稔教授が量子コンピューティング用語の国際標準策定ワーキンググループのメンバーに選ばれた。電気、電子、情報、通信の各分野で世界最大となる米国電子電気学会(IEEE)が設けた新組織で、既にプロジェクトを開始している。

 東京工業大学によると、IEEEのワーキンググループは起業家でイノベーターのウィリアム・ハーレイ氏を委員長に、米IBM社の量子コンピューター研究開発部門の責任者ジェリー・チヨウ氏、カナダのベンチャー企業1Qbit社のアンドリュー・フースマンCEOら世界トップクラスの研究者で構成される。
ワーキンググループは量子トンネル現象、量子もつれ現象など量子コンピューティングに関するさまざまな用語を定義。用語の正確な理解を促し、材料科学や数学、生物学などの分野で量子コンピューティングの利用拡大を支援する。

 西森教授は量子コンピューティングの一種である量子アニーリング(※1)の提唱者であることから、メンバーに招聘された。西森教授は「量子コンピューティングは新しい分野で、用語の上でも混乱が見られるため、喫緊の課題である共通の国際標準を確立したい」とのコメントを発表している。

※1 量子アニーリング 材料開発のプロセスとして用いられる「焼きなまし」を意味するアニーリングと量子力学を合わせた理論

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