東京大学医学系研究科精神保健学分野の渡辺和広大学院生、川上憲人教授らは9月8日、「Pokémon GO」が労働者のメンタルヘルスを改善する効果の調査を実施したと発表した。

スマホゲームアプリ「Pokémon GO」が労働者のメンタルヘルスを改善することは、これまで様々な方面で論じられてきた。しかし、そのほとんどは事例証拠や専門家の意見によるものにとどまっていた。今回、研究グループは2015年11月から追跡していた日本居住の正社員・正職員の労働者2,530名を対象に、2016 年 12 月にインターネットで、「Pokémon GO」の1カ月以上継続プレイの有無、および心理的ストレス反応の程度について調査を実施した。

その結果、「Pokémon GO」を 1カ月以上継続してプレイした労働者(246 名、9.7%)は、そうでない労働者(2,284 名、90.3%)に比べ、1年後の心理的ストレス反応が有意に減少していた。

この成果は、「Pokémon GO」がメンタルヘルスの改善に及ぼす効果を示した世界で初めての研究だという。このようなスマホゲームアプリを普及させることで、労働者のメンタルヘルス改善に大きく寄与することが期待されるとしている。

論文情報:【Scientific Reports】Pokémon GO and psychological distress, physical complaints, and work performance among adult workers: a retrospective study

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