科学技術振興機構(JST)は、大学等のポテンシャルの高い技術等の事業化を支援する「大学発新産業創出プログラム(START)」の2017年度の新規プロジェクト5件を決定した。

 大学発新産業創出プログラム(START)は、日本の大学などの基礎研究成果に関し、大学等発ベンチャーなどを通じた新規マーケットへの事業展開が十分に行われていない現状を踏まえ、2012年度から文部科学省によって創設され、2015年度から科学技術振興機構に移管された制度。

 STARTでは、事業化ノウハウを持った人材(事業プロモーター)ユニットを活用し、ポテンシャルの高い技術等の事業化を通じて新産業の創出、新規マーケットの開拓を目指す。大学等発ベンチャーの起業前段階から公的資金と民間の事業化ノウハウを組み合わせることで、事業戦略・知財戦略を構築しつつ、既存企業にはリスクの負えないポテンシャルの高い技術等の事業化への挑戦を支援していく。

 STARTには、大学等の技術シーズの事業化について、事業プロモーターが行う技術シーズの発掘など支援する「事業プロモーター支援型」と、大学等で、事業プロモーターのプロジェクトマネジメントのもと、市場や出口を見据えて事業化を目指した研究開発プロジェクトを支援する「プロジェクト支援型」の2つのタイプがある。

 今回決定したのは、2017年1月17日~5月17日までの間に応募があった94件から、事業プロモーターによる絞り込み、委員会による審査により選ばれた「プロジェクト支援型」の新規プロジェクト5件。今後、各プロジェクトとの間で契約などの条件が整い次第、研究開発を開始する予定という。

新規プロジェクトのプロジェクト名称と研究代表者は以下のとおり。
・「農産物の品質や生産性を向上させる為の環境制御システムの開発」九州大学 大学院工学研究院 星野 友准教授
・「質量顕微鏡法を用いた新しい薬物動態解析及び創薬標的探索事業」浜松医科大学細胞分子解剖学講座 瀬藤 光利教授
・「高機能性ヒト抗体開発シーズ」宮崎大学 医学部機能制御学講座 腫瘍生化学分野 森下 和広
・「長距離量子通信システム」横浜国立大学 大学院工学研究院知的構造の創生部門 堀切 智之准教授
・「無細胞膜タンパク質調製技術及び非天然型アミノ酸導入技術を用いた新薬創出の加速」理化学研究所 横山構造生物学研究室 横山 茂之上席研究員

参考:【科学技術振興機構】研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)新規プロジェクトの決定について(平成29年度第2サイクル審査分)

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大学ジャーナルオンライン編集部

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