大阪大学国際医工情報センター次世代内視鏡治療学共同研究部門の中島清一特任教授(常勤)らと綿棒メーカーの株式会社山洋の研究グループは9月11日、極細径化された綿棒を共同開発し、臨床評価を行い「Dr.HUBY micro 3mm医療用綿棒」として実用化したと発表した。

 腹腔鏡手術などで「よりキズの小さな手術」を求める声が高まっている。これを受け手術機器の多くがダウンサイジング化されてきたが、「手術用綿棒」は製法上の制約から、長い間 5mm が限界となっていた。綿棒は臓器の把持、挙上、組織の鈍的剥離等の目的で様々な外科手術に用いられるものであり、さらなる細径化が望まれていた。

 研究グループは、中小企業庁「平成26年度補正 ものづくり・商業・サービス革新補助金」のサポートを得て、中島特任教授の指導のもと術用綿棒を製法面から見直し、世界ではじめて3mm化に成功した。従来の5mmの先発品はコットン糸を巻いて作られているのに対し、山洋の製品はコットンパウダーを軸にふきつけた後で一定の型に立体造形するという特殊な独自技術で製造されている。この技術を用いて従来の限界を超える細径化と、さらに自由な形状(凸凹型)のデザインを可能にした。

 極細径化により、低侵襲(傷跡がほぼ残らない)、術中の視野を妨げない、細かい作業を愛護的に行える、等多くのメリットが期待されるとしている。

大阪大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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