大学入試センターは、2020年度から実施の大学入学共通テストで活用する英語民間試験の参加要件をまとめた。「読む」「聞く」「話す」「書く」の英語4機能すべてに偏りのない評価ができ、国内で2年以上の実施実績を持つことなどを要件に加えている。

 大学入試センターによると、参加要件は英語4機能の評価、国内実績のほか、
■高校の学習指導要領と整合性がある
■毎年度4月から12月まで複数回の試験を実施できる
■原則としてすべての都道府県で試験実施が可能
■経済的に困難な受検生に対し、検定料の配慮など対策を公表している
■障害などを持つ受検生に対し、合理的な配慮を公表している
■採点の質を確保するための方策を公表している
-など。

 受検生が非常に少ない地域では当分の間に限り、近隣の複数県を合わせた地域で合同実施できるとした。ただし、この場合も全国10カ所以上で開催する必要がある。

 民間団体からの申し込みは11月中旬から受け付けを始め、12月下旬に受け付け状況を公表する。2018年3月までに申し込み団体が参加要件を満たしているかどうか判断する。

 大学入試センターは高校英語教育の抜本的な改革を踏まえ、英語4機能を適切に評価するため、大学入試英語成績提供システムを設け、一定の評価を得ている民間試験を活用することにした。民間試験の成績は大学入試センターが集約し、大学などへ提供する。

参考:【大学入試センター】大学入試英語成績提供システム

大学ジャーナルオンライン編集部

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