研究者として本当におもしろい!と思うこと、そして、本当に知りたい!と思うことは、時に「論文」という形式や「学会」という枠にはおさまりきらないことがある――このようなコンセプトのもと、A3サイズの1枚の概念図(いわゆるポンチ絵)のみで学際的な研究テーマの本質追究を競う、分野を超えた研究者同士の知的探究の対話場「京都大学学際研究着想コンテスト」が京都大学で開催された。

 このコンテストは今年で5回目。研究者らが分野の壁を越えて研究テーマをぶつけ磨き合う、研鑽の機会創出をねらいとした賞金コンテスト型の研究奨励事業で、異なる分野の研究者2名以上からなるチームで応募する等のルールがある。
最終審査会の審査員は、山極壽一 総長、浅野耕太 人間・環境学研究科教授、高橋淑子 理学研究科教授、鈴木晶子 教育学研究科教授、竹沢泰子 人文科学研究所教授、中村佳正 学際融合教育研究推進センター長・情報学研究科教授。さらに学外の有識者として和田紀夫氏(NTT特別顧問)、藤原洋氏(ブロードバンドタワー会長兼社長CEO)、佐々木秀樹氏(日本文教出版社長)、西村義明氏(住友理工会長)が顔を揃えた。

 コンテストの最終審査会では、書面審査を通過した10チームが最優秀鼎(かなえ)賞の研究費100万円をかけ、3分間の「弾丸プレゼン」とポスターセッションを実施した。

 評価の基準は「物事の核心を突いている。ゆえにおもしろい」、かどうか。2017年度の受賞研究テーマは、以下の5件となった。
・宇宙進化と空飛ぶウィルス 宇宙の渚で遊んだら・・?
・「書かれた歴史」から「体験できる歴史」へ
・“群れ”をマッサージする-社会をやわらかくする「触覚論理」アプローチの構築-
・「にんげんの壊れるとき」に関わる“微分”とは
・学生の立場を入口にした大学論の足場づくり

京都大学

「自重自敬」の精神に基づき自由な学風を育み、創造的な学問の世界を切り開く。

自学自習をモットーに、常識にとらわれない自由の学風を守り続け、創造力と実践力を兼ね備えた人材を育てます。 学生自身が価値のある試行錯誤を経て、確かな未来を選択できるよう、多様性と階層性のある、様々な選択肢を許容するような、包容力の持った学習の場を提供します。[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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