旅行大手の近畿日本ツーリスト(東京、田ヶ原聡社長)と近畿日本ツーリスト東北(仙台市、野崎佳政社長)は、東日本大震災の津波で大被害を受けた仙台市若林区の荒浜地区で、震災遺構の荒浜小学校を活用した防災学習ツアーを始める。東北大学災害科学国際研究所の柴山明寛准教授が監修、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術を使ったスマートツーリズムになる。

 近畿日本ツーリストによると、この防災学習ツアーは「せんだいAR HOPETOUR」。2014年に「全国高校生観光プランコンテスト」で宮城県農業高校の生徒が提案し、グランプリを受賞した被災地AR観光のアイデア「過去を実感!現在を体感!未来に共感!すべて魅せましょう~タイムスリップする被災地ツアー」のコンセプトを引き継ぎ、実現させた。

 参加者は荒浜地区で荒浜小学校を起点に街歩きをするとともに、ソニーグループが開発したホログラム光学技術を使ったARグラスを着用、荒浜地区の現在の姿と震災直後の画像を重ね合わせて風景を見る。
さらに、語り部ガイドの生の声と震災の事実関係などを案内するナレーションを一体化させ、より理解を深められるようにする。柴山准教授が学術的な見地から監修、参加者が防災についてあらためて考えられる内容とする。

 近畿日本ツーリストは既に、震災、防災関係者ら約10人を招いて実証実験のツアーを実施した。その結果を踏まえてツアーをビジネス化する方針で、防災学習の教育旅行や企業のリスクマネジメント担当者の研修、訪日外国人観光客への新メニューに利用することを期待している。

東北大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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