千葉工業大学(千葉県習志野市)とパナソニック株式会社(大阪府門真市)は2017年12月13日、同大学内に「パナソニック・千葉工業大学産学連携センター」を設立。千葉工業大学が保有する最先端のロボット開発能力と、パナソニックの信頼性の高い家電製品の企画・開発力を融合させ、次世代ロボティクス家電の製品化に向けた技術開発を行う。

 千葉工業大学は「未来ロボット技術研究センター」を有し古田貴之所長が率いる総勢17名の研究者が機械・電気回路設計から高度な人工知能・センシング技術まであらゆるロボット技術の研究開発を行っている。東日本大震災時、福島第一原子力発電所内に国産のロボットで始めて投入され建屋内の調査に成功するなど成果をあげている。

 連携第一弾となるプロジェクトは、この未来ロボット技術研究センターにおいて開発されたセンサー情報を用いた高速空間認識技術「ScanSLAM」を活用し、次世代ロボティクス家電の製品化に取り組む。
一般的にSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)とは、自動操縦やロボットにおける「人間の目」の役割に相当するコア技術であり、レーザーやカメラなどのセンサーの情報を解析して自己の位置を推定しつつ周囲の地図を構築することができる。なかでも「ScanSLAM」は、高速処理が可能な世界トップレベルの性能を有している。

 従来、大学と企業との産学連携拠点の多くは基礎研究など研究開発を目的としており、今回のように製品開発を前提とした連携センターの設立は国内では極めて稀なケースだという。千葉工業大学とパナソニックは、この連携センターを通じてオープンイノベーションを加速させ、次世代ロボティクス家電などの製品開発によって「新しいくらし価値」を発信していきたいとしている。

千葉工業大学

最先端の科学技術を学び、世界文化に技術で貢献するプロフェッショナルを育成

千葉工業大学は1942年(昭和17年)、高度な科学技術者を養成し、日本をはじめアジア諸国を豊かにするという社会的な要請を受け、「興亜工業大学」として創立しました。それから75年、ものづくりを通じて日本の成長を支え続け、今では現存する最古の私立工業大学となりまし[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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