全国大学生活協同組合連合会は、2007年から毎年4月~5月に新入生の保護者を対象とした「保護者に聞く新入生調査」を実施している。2017年は122大学生協の21,310名から回答を得、その調査結果を公表した。

 調査によると、受験から入学までにかかった費用(平均額)※は、自宅生の場合、国公立1,278,400円・私立1,484,800円。下宿生の場合、国公立1,989,000円・私立2,235,400円。

 専攻別にみると自宅生の国公立・医歯薬系が1,256,100円と最も低く、下宿生の私立・医歯薬系が3,167,600円と最も高かった。自宅生の国公立の場合、医歯薬系の受験した学部数の平均は2.2学部で、文科系(3.3学部)、理工系(3.0学部)と比較して少なかったため、「受験料」が102,000円と他の専攻(文科系144,200円・理工系127,800円)より低いことが全体金額に影響した。

 「出願にかかった費用」は、自宅生、下宿生とも2016年から減少(自宅生11,900円減・下宿生7,000円減)。特に、2011年(138,500円)から2016年(166,200円)まで緩やかに増加していた私立の「受験料」が、2017年は145,500円と20,700円減少した。これは、平均受験学部数が2016年から0.3学部減少していることやWebによる出願など出願時の割引制度利用の広まりも考えられる。

 受験から入学までの費用面の準備や工夫については、「学資保険に入っていた」53.9%が最も多かったが、2014年から減少傾向が続いている。代わって、「貯蓄を切り崩した」35.1%が増加傾向。奨学金に関しては、「奨学金を申請した(する)」は32.9%で2012年以降緩やかに減少しており、奨学金の貸与を避けたい保護者の意識は継続している。

 また、保護者が子どもの入学大学に対して期待することは「専門教育の教育強化」59.6%、「就職のための支援強化」51.2%、「社会人としての一般教養の教育強化」46.7%が続く。子どもが大学生活を送る上で「就職や将来のこと」が不安と回答した保護者は33.8%で、2013年比7.7ポイント減、2011年比9.3ポイント減と、好調な就職状況を背景に保護者の不安も縮小傾向となっている。

 ※受験から入学までにかかった費用とは、受験料など「出願にかかった費用」、「受験のための費用(交通費/宿泊費など)」、「入学した大学への学校納付金」、「教科書・教材購入費用」、「住まい探しの費用」、「生活用品購入費用」などを指す。

参考:【全国大学生活協同組合連合会】「2017年度保護者に聞く新入生調査」概要報告

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大学ジャーナルオンライン編集部

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