北海道大学とソフトウェア開発のヴィッツ(名古屋市、服部博行社長)は、北海道苫小牧市の東部地域で積雪寒冷地域向け自動運転の開発、実証実験を始めた。自動運転の開発、実証実験は全国各地で進められているが、積雪で車両周囲の状況確認が困難になる寒冷地域向けの技術開発が遅れているだけに、注目を集めそうだ。

 北海道大学によると、プロジェクトにはヤマハ発動機、アーク・システム・ソリューションズ、アイシン・コムクルーズ、エィ・ダブリュ・ソフトウェア、アトリエの5社も参加。経済産業省北海道経済産業局の中小企業向け研究支援事業で、新しい画像処理技術やAI(人工知能)を活用、積雪路での自己位置推定技術を開発して寒冷地域での自動運転実現を目指す。自動走行場所は苫小牧市などの協力を得て市東部地域とした。

 自動運転は近未来の技術として世界中で開発競争が進められている。国内でも政府の音頭により、各地で大学やIT企業などが実証実験に入っている。中でも人口減少と高齢化が進む過疎地域は、鉄道やバスなど公共交通機関が弱体化しつつあるうえ、高齢者の運転による事故の多発などから自動運転の実用化に大きな期待がかけられている。

 ところが、現在の自動運転技術は高精度空間情報の活用で自己の位置を推定するケースが主流。積雪の多い場所では、標識や道路境界線が雪に覆われて高精度空間情報を活用した自己位置の推定が機能しない。積雪の多い場所でも機能する自己位置推定技術の確立が課題になっていた。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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