神戸大学と株式会社NTTデータは、教室のネーミングライツ(施設命名権)取得に関する「国立大学法人神戸大学ネーミングライツに関する協定書」を2018年3月23日に締結。情報処理教室の新名称は「NTTDATA IT Room」とした。

 近年、国からの交付金削減で、国立大学を取り巻く環境は厳しさを増している。そんな中、神戸大学は、教育研究環境向上のための財源確保を目的に、ネーミングライツ制度を2018年2月に導入した。

 六甲台第一キャンパス第三学舎にある情報処理教室のネーミングライツ公募には、NTTデータが応募し、選定委員会による審査を経て、ネーミングライツ・パートナーに決定。2018年4月から1年間、「NTTDATA IT Room」となる。この情報処理教室は、ITスキル実習の拠点として、主に法学部、経済学部、経営学部の社会科学系の学生が授業や自由演習で利用している。

 また、神戸大学とNTTデータは、新たな人材育成を目的に、現代の経済社会が抱える課題を最新のテクノロジーで解決するためのワークショップ等の共同開催に向け、協議することも合意。教育研究環境の充実に加え、これからの社会と時代が求める人材の育成にも取り組み、産学連携をより深化させていくという。

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