大手前大学(兵庫県西宮市)は2019年4月、国際看護学部(仮称)の開設予定を発表した。実績を重ねてきた「実践英語」教育を活かし、定住外国人、訪日外国人ら多様な人々に対応できる看護師の養成を目指す。2018年3月20日には文部科学省に設置認可申請書類を提出しており、認可が下りれば日本初の国際看護学部となる。

 日本政府が観光ビジョンとして「2020年、訪日外客数年間4,000万人」を掲げている。観光庁によると、訪日外国人のうち、滞在中に予期せぬ病気や怪我に見舞われる割合は4%。つまり、政府が掲げるこの4,000万人という数字が達成された場合、医療が必要となる外国人が160万人に上る計算になる。さらに観光だけでなく仕事や結婚などで、日本に定住する海外の人達が増えた場合、日本の医療を必要とする機会はより多くなることが予想される。

 このような看護・医療ニーズに対応するためには、国籍や言語、文化、宗教などの多様性を理解・受容できる、国際的な視点を持つことが不可欠だ。開設予定の国際看護学部は、大手前大学が誇るリベラルアーツや実践英語教育によって「グローバル人材」としての看護師を育成することを目指す。

 2018年3月27日には同大学のさくら夙川キャンパスにおいて、高等学校の教員らなど外部関係者を対象とした説明会を実施。当日は、大橋一友氏(大阪大学医学部保健学科教授、大手前大学客員教授)が「進化する大手前大学の看護教育イノベーション」と題し、大手前大学独自の看護教育への取り組みについて講演を行った。
また、鈴井江三子氏(大手前大学新学部設置準備室長・教授)が、講演「国際化する日本社会と看護の役割 ― 国際看護学部における教育の特徴 ― 」を行い、日本の看護・看護学教育の現状などについて解説した。

 なお、国際看護学部(仮称)開設については、予定であり変更になる場合がある。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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