横浜市立大学は、医学部と2018年4月に新設したデータサイエンス学部に加え、2019年4月から国際総合科学部を国際教養学部、国際商学部、理学部の3学部に再編することを発表。4月25日に文部科学省に設置届出を出した。5学部を備えた総合大学として、時代の要請に応える教育体制を構築していく。

 横浜市立大学の国際総合科学部は、2005年に公立大学法人となったのを機に誕生した。文理融合型の教養教育をいち早く取り入れ、総合的な視点で課題解決力を養ってきたが、社会課題の複雑化、高度化を背景に、3学部に再編。これまで培ってきた教養教育を土台にしながら、社会環境の変化に対峙できる専門性を深化させる。

 新たに誕生する3学部のうち「国際教養学部」は、定員270名・収容定員1,080名。専門性の深さと教養の幅を広げる4つの科目群(国際社会、国際文化、人間科学、都市政策・まちづくり)から成り、少人数教育で国際教養力を養い、海外・国内実習で国際力と実践力を育成する。

 「国際商学部」は、定員260名・収容定員1,040名。英語で学ぶ専門科目で、ビジネスに強い英語力を強化。データ分析、起業、医療経営など多様な専門性を育成するほか、海外インターンシップを通じ、海外での実践力を養う。

 「理学部」は、定員120名・収容定員480名。物質科学や生命科学、およびこれらの融合領域の専門知識を学修する。グローバルな研究マインドと実力を身に付ける「国際リトリートプログラム」や1年次から研究活動を行う「理数マスター育成プログラム」が用意されている。

横浜市立大学

ヨコハマと歩む。受け継がれる伝統、国際性、進取性に富む学風

開国・開港の地、横浜にふさわしく、開放的で国際性、進取性に富む学風は、横浜市立大学の伝統として今も受け継がれ、実践力のある数多くの優れた人材を輩出しています。豊かな教養、人間性、倫理観を養う人間教育の場とし、先端研究の成果と高度医療を発信する「横浜から世界へ羽[…]

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