『ミライの授業』の著者である瀧本哲史氏を顧問に招き、東京大学の学生を中心に活動する瀧本ゼミでは、日本の中学校・高等学校の始業時刻を適正化することを目指す、「eSLEEPプロジェクト」を始動。その一環として、2018年5月13日には、睡眠研究の第一人者、志村哲祥氏を講師に迎え、思春期の学生の睡眠についての講演会を開催する。

 これまで、「早起きは三文の徳」などといわれ、早起きすることは奨励されてきたが、近年、睡眠学分野では「思春期の早起きは、生徒の心身に悪影響を及ぼす」ということが明らかにされている。これは「思春期の生徒は自然と夜型の生活リズムになるため、生活習慣に関係なく、早起きは自然と困難になる」ことが理由だという。また、早すぎる始業時刻と睡眠不足の関連は多くの研究で指摘され、睡眠不足は心身の不調をもたらすだけでなく、不登校や自殺リスクも大幅に上昇させる原因にもなっており、早急に取り組むべき教育課題の一つにもなっている。実際、日本の高校生の約9割が8時間未満の睡眠不足という調査結果が示されている。

 このような現状を背景に、2014年には、アメリカ小児科学会で「中高の始業を8:30以降にすること」を求める声明が出されるなど、現在、世界の中学・高校では適正な始業時刻を設定する動きが進んでいる。そこで、日本においても、始業適正化を実施し中高生の睡眠環境を改善させることを目標に、瀧本ゼミ・日本政策創造基盤は国内外の研究者とタッグを組み、eSLEEPプロジェクトを始動させた。

 今回、そのプロジェクトの一環として、睡眠研究の第一人者、東京医科大学で睡眠研究ユニットリーダーを務める志村哲祥氏を講師に招き、高校の教師などを対象とした講演会を東京医科大学で開催する。思春期の学生の睡眠とそれに対する適切な指導についてレクチャーを受ける予定。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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