経済産業省などが後援し、学生の社会的・職業的自立に貢献したインターンシップを表彰する『学生が選ぶインターンシップアワード』が初めて開催され、「富士通株式会社」が大賞を受賞した。

 現在、2019年卒業の学生までは、広報活動開始3月・選考活動開始6月となることが決定しており、学生は短期間で十分な業界および企業理解が難しくなっている。そのため、インターンシップなど学生の社会的・職業的自立に寄与する機会の創出が重要視されているが、一方で、受け入れ側である企業の負担は大きく、インターンシップ実施率は37.6%(2017年度・2018年卒)に留まっているのが現状。

 そこで、この課題を解決する一助となるよう、経済産業省、厚生労働省、文部科学省、日本経済団体連合会、株式会社マイナビなどが後援し、『学生が選ぶインターンシップアワード』を開催。学生の社会的・職業的自立に寄与する効果的なインターンシッププログラムを広く社会に周知し、インターンシップの質的な向上、実施企業数を増加させ、新規学卒者と労働市場とのより精度の高いマッチングを目指す。

 第1回目となる今回の『学生が選ぶインターンシップアワード』には、247社(297プログラム)が応募。その中から、学生アンケートや学生部会、有識者部会などの審査を経て、優秀賞5社(株式会社栄水化学、株式会社クラウン・パッケージ、富士通株式会社、ボッシュ株式会社、三井住友海上火災保険株式会社)を決定。さらに、この5社の中から、最も優れたインターンシッププログラムを実施した企業として、富士通株式会社が大賞を受賞した。

 大賞受賞の理由として、学生個々にメンターをつけてより多くの情報提供や手厚いフォローを可能とした点、全国各地でインターンシップの受け入れを実施し、地方学生も参加しやすい点などが評価された。

参考:【『学生が選ぶインターンシップアワード』実行委員会】学生が選ぶ インターンシップアワード

大学ジャーナルオンライン編集部

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