名古屋大学は、2015年秋からオーストラリアの※アデレード大学と「ジョイント・ディグリー(共同学位)」のプログラムを始めることを発表しました。ジョイント・ディグリー(共同学位)とは、2014年11月の大学設置基準の省令改正により可能になった新制度で、この制度を導入するのは、国内では名大が初めての試みとなります。

出典元より引用

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 これまでの制度では、国内と海外の2つの大学の学位を取得するには、それぞれで必要な単位を取得する必要がありました。しかし、この新制度ジョイント・ディグリーでは、留学先のほか、国内で受ける授業も提携する相手校で単位として認定され、ひとつの大学に通う期間で両大学の合同学位を取得できるようになりました。
 この新制度のもと、名大大学院医学系研究科は、2015年10月に、アデレード大健康科学部と共同で4年制博士課程「国際連携総合医学専攻」を開設します。学生は2年生から4年生の前期までに1年以上アデレード大に留学します。修了すると、名大とアデレード大連名の医学博士の学位を取得できます。 

 「QS」、「THE」などのすべての世界大学ランキングでTOP100の上位を目標としている名大では、ジョイント・ディグリーによって世界トップクラスの大学と提携し、大学間の交流を深め、また、国際的な知名度をあげることで、世界ランキングで重要な指標となる国際共著論文の増加や海外の優秀な人材の獲得へつながることも期待しています。

※アデレード大学=1874年に創立された南オーストラリア州の公立大学。オーストラリアで3番目に古く、これまでに5人のノーベル賞受賞者を輩出し、医学分野ではがん研究に力をいれています。

出典:【名古屋大学】海外トップ大学とJoint Degree実施

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