書道経験の大小によって縦方向の毛筆の動きに顕著な差が見られることが、大東文化大学のモーションピクチャーを使った実験で分かった。大東文化大学は引き続き、今回の実験を細かく分析し、書道に関する科学的実験データの収集と研究を進める。

 大東文化大学によると、今回の実験は書道が小学校以来になる初心者の大学院生、中級者に当たる文学部書道学科の学部学生、書家としても活動している上級者の河内利治副学長の3人が被験者。それぞれ「道」という字を5枚ずつ描き、心拍数を計測するとともに、モーションキャプチャー、モーションセンサー、フォースプレート(床反力計)で体の動きや圧力の変化などを調べた。

 その結果、被験者の書道経験値によって筆の動きが異なり、特に縦方向の動きで大きな差があることが分かった。初心者は縦方向への抑揚が小さかったのに対し、中級者は抑揚がはっきりと計測され、上級者は抑揚に加え、細かな動きをしていた。

 大東文化大学は国内唯一の書道研究所を持つなど書道教育に力を入れている。2023年に大学が創立100周年を迎えるのに合わせ、書道を通じて人間の内面を科学データ化する「書道の科学」プロジェクトチームを設立、書道をすることが人体にどのような影響を与えるのかを科学的に検証することにした。

参考:【大学プレスセンター】大東文化大学が「『書道』が人体に及ぼす影響」について実験・検証を実施 — 人間の内面を〝見える化”することを目指す「超領域研究」の試み

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大学ジャーナルオンライン編集部

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