お茶の水女子大学は、戸籍上は男性でも心の性が女性というトランスジェンダーの学生を2020年度から受け入れることを明らかにした。国内の女子大学で初めてのケースとみられる。奈良女子大学、津田塾大学など他の女子大学でも、トランスジェンダー受け入れの検討が進んでおり、これを機会に各大学とも受け入れに向けて動きそうな状況だ。

 お茶の水女子大学によると、トランスジェンダー受け入れは2004年に制定したミッションで「学ぶ意欲のあるすべての女性にとって、真摯な夢の場として存在する」と規定したことに照らし合わせて最終決定した。

 これに伴い、学則の出願資格を「戸籍または性自認が女性」と改める。これまでは学則で女子と定めただけだったが、事実上戸籍上の女性に限定していた。今後、受け入れ開始に向けた設備整備などの準備を重ね、2020年度の学部、大学院入学者から受け入れを始める。戸籍が女性で、心の性が男性の入学希望者も受け入れる。心の性の確認方法については今後、検討する。

 お茶の水女子大学は心の性が女性という人から2016年に入学の問い合わせを受けたこともあり、2017年から学内にワーキンググループを設置して対応を検討していた。

 米国では2014年から各地の女子大学が相次いでトランスジェンダーの受け入れを決めている。国内では2017年、日本学術会議法学委員会が「MtF(男性から女性へ移行した人)が女子大に進学できないとしたら、学ぶ権利の侵害になる」とする提言を発表している。

参考:【お茶の水女子大学】トランスジェンダー学生の受け入れについて

お茶の水女子大学

社会をリードし時代を創る女性たちを育てる、国立総合女子大学。

お茶の水女子大学は、1875(明治8)年に東京女子師範学校が設立されたことに始まります。以降、学ぶ意欲を持って社会のために役立ちたいと望む女性たちのために、女子教育の先達として、道を切り拓いてきました。そして今も、広い知識と豊かな想像力を備え、豊かな未来を創造[…]

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大学ジャーナルオンライン編集部

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