国立大学協会は、大学間の連携による教育研究機能の向上や女子学生、女性教員の受け入れ環境の整備などを柱とした「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」の中間まとめを公表しました。今後、これらの取り組みを実現させるため、予算、制度両面での支援を国に要請することにしています。

大学連携で研究機能強化、国立大学協会が新プラン 中間まとめに盛り込まれた第1の方針は、優れた資質、能力を有する多様な入学生の確保と受け入れ環境の整備。具体的な施策として①多様なニーズに応えるため、国際社会で通用する教育システムへの改革や、大学、地域の特色を打ち出した個性的な教育コンテンツを充実させる②推薦、AO、国際バカロレアなど幅広い入試制度を採用し、多様な資質を持つ高校、高専卒業生を受け入れる③外国人留学生を積極的に受け入れる一方、日本人学生の海外派遣を拡大する④女子学生、女性教員の受け入れ環境を整備する⑤地方自治体、産業界と連携し、地域創生に貢献する⑥学び直しを求める社会人を積極的に受け入れる―を挙げています。

第2の方針は、大学間の機能的な連携、共同による教育研究水準の向上。具体策としては①インターネットを用いた大規模オンライン公開講座などを活用して大学間の連携を強化し、教育コンテンツの互換性を高め、教養科目の標準化を進める②世界をリードする研究推進のため、大学間のネットワークを形成する③若手研究者が複数の大学で研究できるよう年俸制やテニュアトラック制、短期間勤務制度を活用する―としています。

国立大学協会は、国立大学改革の方向性を示すため、2014年11月からワーキンググループを設置して検討を進めてきました。2014年12月には基本的な考え方を「地域と国の発展を支え、世界をリードする国立大学」と題した会長声明にして発表。その後、声明に基づき、国立大学が主体的に取り組む具体的な方策を検討していました。
※国際バカロレア 国際バカロレア機構(本部・ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラム。国際的に通用する大学入試資格を与え、進学ルートを確保する目的で設置されました。
※テニュアトラック制 大学が若手研究者を任期を決めて採用し、自立した研究環境で経験を積ませたあと、実績を審査し、適格であれば教員として雇用する制度。

出典:【国立大学協会】国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン(中間まとめ)

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大学ジャーナルオンライン編集部

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