早稲田大学文学学術院は、漢字をくずした書体として「源氏物語」をはじめとする日本の古典で多く使用されてきた「変体仮名」の美しさを再発見し、近代の主要な計327文字の読み方をゲーム感覚で身につけられるスマートフォン用の無料アプリをリリースしました。英語版も共同開発者であるカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)によって近日米国・ヨーロッパに向けてリリースされる予定です。

 こちらのアプリは、早稲田大学とUCLAが行っている「柳井正イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト」の一環として開発されたもので、日本の伝統的な文字である変体仮名と最先端のテクノロジーであるスマートフォンアプリが組み合わされています。企画・開発は、同プロジェクトの運営委員である早稲田大学文学学術院の十重田教授、陣野教授、そしてUCLAアジア言語文化学部准教授で早稲田大学訪問准教授でもあるマイケル・エメリック氏が中心となり行われました。

 一部の研究者や専門家、日本文化に造詣の深い人々を除いて、多くの人々は変体仮名を読むことが難しいと言われています。また、読めるようになりたいという気持ちがあっても変体仮名辞典を横に難解な古典文学や古文書を遅々として読み進めていくしかなく、ハードルが高かったともいえます。そこでより多くの人に日本の古典を楽しんでもらえるようにと現代の技術を駆使し、日本文化に興味のある大学生・大学院生のみならず、古典の授業を受講している中高生、また日本美術、日本史、書道等々に関心を持つ一般の人々にも、変体仮名の美しさや読む楽しさを再発見する機会を提供します。日本文化に興味をもつ世界の人々にとっても、日本の古典がより身近なものになることが期待されます。

出典:【早稲田大学】源氏物語から蕎麦屋の看板までマスター 変体仮名あぷり・The Hentaigana App 早大・UCLAで共同開発

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大学ジャーナルオンライン編集部

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