東京大学医科学研究所は、ヘルスケア事業のDeNAライフサイエンス(東京、大井潤社長)と共同で、インターネットを活用した利用者参加型のゲノム研究を2016年1月から始めます。こうした形の産学協同のゲノム研究は、日本でこれまであまり例がないとされ、遺伝子検査の充実や病気の予防法開発に期待が持てそうです。

DeNAライフサイエンスによると、調査の対象者は、同社が運営する遺伝子検査サービス「マイコード」で検査受けた利用者。このうち、今回の研究に同意した人から、身長、体重などの体格、タバコや酒、コーヒーの嗜好性、ドライアイ、男性型脱毛症、インフルエンザといった病気、髪の毛の色や耳たぶの形状など20項目以上のアンケート調査に回答してもらいます。

 得られた回答と遺伝情報を解析し、関連するSNP(※)を探します。これにより、日本人で関連するSNPが見つかっていない病気や体質について、リスク予測モデルを構築することを目指しています。
例えば、ドライアイに関してなら、現在の目の状況、コンタクトレンズ使用の有無、パソコン、スマートフォンの使用状況などアンケートの回答をもとに、ドライアイ症状の個人差を決定するSNPの探索と、生活習慣の関係を解析します。

 東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センターの宮野悟センター長は「健康長寿社会の実現に向け、市民が研究に参加したビッグデータが研究を動かすようになれば、市民に成果が還元される」と協力を呼びかけています。

※SNP 一塩基多型のことで、スニップと読む。人のゲノムDNAは約30億個の塩基からなるが、標準的な塩基配列から1カ所の塩基が別の延期に置き換わることを指す。

出典:【株式会社ディー・エヌ・エー】遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」インターネットを活用したユーザー参加型のゲノム研究 東京大学医科学研究所と共同で本格開始

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