早稲田大学の武岡真司教授らはイタリアの研究機関と共同で、皮膚に張り付けて生体電気信号を読み取る電子ナノ絆創膏を開発しました。接着剤を用いず皮膚に貼り付けることが可能で、次世代ウェアラブルデバイスの発展に貢献すると考えられます。

 体に装着して様々な生体情報を読み取るウェアラブルデバイスは医療やスポーツの現場において重要な装置となっています。またスマートフォンなどの機器と接続することで一般の人でも運動をしながら心拍数や活動量などを計測、管理できるようになり、利用者は増加してきています。その一方で機器によっては運動の障害になったりすることもあるなど、まだまだ改良の余地が残されています。

 グループはこれまで皮膚や臓器に対して高い密着性を有する医療用ナノ絆創膏を開発してきました。この技術とイタリアのグループが有するロボット工学の技術を組み合わせることで、ナノ絆創膏に電気回路を組み込んだ電子ナノ絆創膏を開発しました。皮膚表面に優しくフィットするため違和感なく装着でき、生体電気信号を読み取ることが可能です。さらに剥がすときのダメージも最小限に抑えられることから、アスリートの運動計測以外にも幼児、高齢者、障がい者のヘルスケアまで幅広い応用が期待されています。またロール状の素材を大量生産することが可能なため、これまでのウェアラブルデバイスと比較して生産コストを低く抑えられることも大きな魅力です。

 電子ナノ絆創膏はウェアラブルデバイスを大きく発展させる可能性を秘めているほか、義手・義足や装着型のロボットへの応用も期待できます。これらを念頭により精巧な回路を実装するべく研究を進めていくとしています。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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