志望校の過去問を掲載した「大学入試シリーズ」、通称“赤本”を出版している教学社が「受験」にちなんだ川柳である「受験川柳」を現役受験生、かつての受験生、受験生の家族から募集し、集まった総数2303句の中から第1回の受賞作品を決定しました。

 優秀賞には「人生を 決める小さな 選択肢」(とんがりトマト作)が選ばれ、図書カード3万円分が贈呈されます。
この他にも高校生特別賞(図書カード5千円分贈呈)に1作品、佳作(図書カード3千円分贈呈)に7作品が選ばれました。なお、受賞9作品を9種類のしおりにして、全国の丸善、ジュンク堂書店、紀伊國屋書店、三省堂書店、有隣堂の各店舗で配布する予定です。

 川柳作家であり、川柳学会専務理事の尾藤一泉氏が選考に携わっており、優秀賞に選ばれた作品について「誰もが通過を強いられる受験。この小さな選択肢は人生で味わうオトナへの関門もあり、受験生にとっては決して「小さい」とは言いきれぬアイロニーの一句。」だと選評しています。また、優秀賞に選ばれた作者は「学歴なんて関係ないと話す人は多くいますが、そういったことは置いておいても、受験の結果は残りの数年間を過ごす場所が変わるのですから、やはり自分の人生を決めることです。しかし、そんなどの学校や学部を受けるのかという選択も、一生から見ればとても小さいです。その様子は、受験における選択問題と非常に酷似しているのではないかと、感じていました」とコメントしています。

 現在、2016年9月15日締切で受験川柳第2回の募集を行っています。

参考:【教学社】受験川柳 第1回結果発表/

大学ジャーナルオンライン編集部

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