全国私立大学の入学金、授業料など初年度学生納付金が2014年度、平均年131万円となったことが文部科学省のまとめで分かりました。日本私立学校振興・共済事業団からデータ提供を受け、算定したもので、2013年度に比べ0.1%減となっています。実験実習料などを含めた納付総額は143万円で、首都圏や関西圏に下宿生を送り出した家庭にとって負担は軽くないようです。

 文科省によると、私立大学学部平均額の内訳は、授業料86万円、入学金26万円、施設整備費19万円。系統別にみると、文系学部が授業料75万円、入学金24万円、施設整備費16万円の計115万円、理系学部が授業料105万円、入学金26万円、施設整備費19万円の計150万円、医歯系学部が授業料273万円、入学金104万円、施設整備費83万円の計460万円、その他学部が授業料95万円、入学金27万円、施設整備費24万円の計146万円。

 文系では学部による差はごくわずかでしたが、理系では薬学部、その他では芸術学部の費用が例年通り、群を抜いて高くなりました。医歯系では授業料で歯学部、入学金や施設整備費で医学部にかかる費用が大きくなっています。

 私立大短期大学部、短期大学は授業料69万円、入学金25万円、施設整備費17万円の計111万円。2013年度に比べ、0.4%安くなっています。私立高等専門学校は授業料46万円、入学金17万円、施設整備費11万円の計74万円。2013年度と同額でした。

参考:【文部科学省】私立大学等の平成26年度入学者に係る学生納付金等調査結果について

大学ジャーナルオンライン編集部

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