大学入試センター試験で過去に65件の不正がありながら、大学入試センターが公表しなかった問題で、馳浩文部科学相は公表すべき問題だったとし、大学入試センターに対し、再発防止を求める考えを記者会見で明らかにしました。

 馳文科相は65件の不正行為について「あってはならないことであり、1件1件について事務的な不備なのか、意図的な不正なのかを調査し、再発防止策を講じる必要がある」と述べました。大学入試センターがこれまで事実関係を公表しなかったことに対しては「当然、公表すべき問題。直ちに文科省にも報告すべきだった」とセンター側の対応を厳しく批判しました。
大学入試センターによると、2006年から2015年の大学入試センター試験では、全国31の試験会場で替え玉受験2件を含む65件の不正行為があり、合計67人が全試験科目無効の処分を受けていました。

 替え玉受験は2008年の東京海洋大、2010年の京都橘大の試験会場であり、それぞれ高校の同級生が替え玉となり、数学を受験しましたが、試験中や採点時に発覚しました。このほか、カンニングペーパーの所持、使用8件、解答時間終了後の記入30件、定規の使用13件などの不正行為が明らかになっています。

 入試センターはこれまで不正行為について公表しませんでしたが、馳文科相の発言を受け、今後は不正を確認次第、直ちに公表する考えを示しました。

参考:【文部科学省】馳浩文部科学大臣記者会見録(平成28年1月12日)

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大学ジャーナルオンライン編集部

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