千葉大学フロンティア医工学センターは、世界で初となる身につけて歩ける椅子「アルケリス」を開発しました。金型製作のニットー(横浜市、藤澤秀行社長)、医療関連機器開発の日本高分子技研(東京、井上雅司社長)、デザイン会社の西村拓紀デザイン(東京、西村拓紀社長)との協業で、長時間中腰のままでの作業となる外科医の負担軽減を狙い、2016年夏ごろの製品化を目指しています。

 千葉大学フロンティア医工学センターによると、アルケリスは両足に装着し、膝や足首の角度を固定するとともに、すねと大腿部の広い面積で体重を支える仕組み。これにより、長時間の中腰姿勢を続けても、筋肉に負担をかけず、楽に歩いたり座ったりすることを繰り返すことができます。

 鉗子の先端数ミリの細かい動きが要求される腹腔鏡手術では、体幹の安定が手術に大きな影響を与えますが、アルケリスの使用で手術中の安定性が大幅に向上します。片足ずつ独立したセパレート設計となっていることから、姿勢に合わせてスタンスを自由にとることができ、軽量、コードレスという運用性の良さも実現しました。構造部には金属パーツを使用しているため、長時間の荷重に耐えられるほか、体重を支える部分をカーボンで構成し、柔軟で人体にフィットしやすくなっています。

 開発者の川平洋千葉大学准教授は「立ち仕事をしているすべての人に装着可能。慢性的な腰痛や下肢痛に悩む人に利用してほしい」とのコメントを発表しています。

千葉大学

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大学ジャーナルオンライン編集部

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