2015年1月15日、東洋大学(東京都文京区)は「現代学生百人一首」の入選作品を発表。応募総数56,972首という多くの短歌の中から、一般の部(中学生~大学生)入選作品100首と、小学生の部 優秀作品10首が選ばれました。

 「現代学生百人一首」は同大学の創立100周年の記念行事として1987年にスタート。応募される短歌は時代や感覚の変化、そしていつの時代も変わらぬ思いやりの心を表現した学生ならではの視点で詠まれていることから毎年反響があり、今年で29回目を迎えます。

 応募作品の特徴は、今年も若者たちが自分の身近な生活を見つめ、そこから湧き出る想いを読み込んだ部活や勉強、将来の進路に関する作品のほか、普段なかなか口に出せない、自分を取り巻く家族や友人への感謝の想いを込めた作品が数多く集まりました。また、ノーベル医学・生理学賞、物理学賞受賞をはじめとした世界における日本人の活躍を喜ぶ作品のほか、戦後70年や選挙権年齢の引き下げに関する作品など、2015年の世相を表した作品も見受けられました。

以下、入選作品・優秀作品から一部抜粋。
【一般の部 入選作品】
両親に進路聞かれて黙り込む聞かぬふりして空を眺める
山形県山形市立金井中学校2年 阿部 蒔史さん

教科書をあと何ページめくったら本当の平和はおとずれるのか
山形県山形県立米沢興譲館高等学校2年 渋谷 拓さん

来年は与えられてる選挙権進路選択も出来ぬ私に
埼玉県埼玉県立桶川高等学校2年 大室 花香さん

五輪選手超人類と思っていた次に出るのは自分の世代
千葉県芝浦工業大学柏中学校3年 宇川 綾香さん

【小学生の部 優秀作品】
発表会黒と白とのけんばんに手を置いたならもうもどれない
千葉県山武市立睦岡小学校6年 齊藤 光里さん

大会に出られないことわかった夜ベランダに出てほしをながめた
千葉県市川市立大野小学校4年 神尾 康介さん

庭に出てさると戦うおばあちゃんおそわれないでね心配だから
長崎県大村市立放虎原小学校6年 安藤 結唯さん

※入選作品 一般の部100首、小学生の部10首は同大学のウェブサイトに掲載されています。

 なお、学校全体で「現代学生百人一首」に取り組み、多数の優れた応募作品がある学校に贈呈される「学校特別賞」は、青森県立八戸工業高等学校、東京都立片倉高等学校、東京都立鷺宮高等学校、佐世保市立清水中学校、慶應義塾ニューヨーク学院(高等部)の5校が受賞しました。

参考:【東洋大学】第29回「現代学生百人一首」入選作品100首および小学生の部10首発表

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大学ジャーナルオンライン編集部

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