東海大学とITソリューションプロバイダのNSW(日本システムウエア株式会社)が連携し、ゴミ収集の効率化を検証するためスマートゴミ箱「BigBelly Solar(ビッグベリーソーラー)」をキャンパス内に設置し、2016年1月21日から実証実験を開始しました。

 この取り組みは、東海大学情報通信学部組込みソフトウェア工学科の撫中達司教授の研究チームによるスマートシティ実現に向けた取り組みの一環として行われたものです。スマートゴミ箱「BigBelly Solar」とは、太陽光発電のエネルギーによる通信機能を搭載したCO2を排出しない環境配慮型ゴミ箱です。IoT技術※を活用し、携帯電話網を通じてゴミの蓄積状況をリアルタイムで発信することで、収集頻度や人員配置、ゴミ箱配置の最適化など収集作業の効率化とコスト削減に役立てることができます。

 実証実験について撫中教授は、「BigBelly Solarは、ゴミ箱がネットワークにつながることにより、ゴミ収集に関わる運用全般がどのように改善でき、どのような効果をもたらすかを体現できるIoT事例と認識しています。当研究室では、家電製品などの組込みソフトウェアを通じて、”モノ”のモニタリング、制御から自立に至るまでを研究のテーマとしており、今回の実証実験がゴミの収集効率化以外の視点でも社会にどう役立てるのか検証し、今後の研究テーマの参考になればと考えています」と話しています。

※IoT技術とは、IT以外の家電製品や健康器具などの“モノ”をインターネットに接続する技術のこと

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大学ジャーナルオンライン編集部

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