情報通信研究機構は神奈川工科大学、奈良先端科学技術大学院大学などと連携し、北海道札幌市で開催中のさっぽろ雪まつりを8Kライブ映像で暗号化配信することに世界で初めて成功しました。8K映像は超高画質で売り出されている4Kテレビの4倍に当たる3,300万画素の超高精細画質で、今回の成功が2020年の東京オリンピックでの8K映像配信実用化へ大きな一歩となりそうです。

 情報通信研究機構によると、実施した実験は8Kの非圧縮生映像をリアルタイムで暗号化、復号して配信するものです。さっぽろ雪まつり会場で撮影された8K映像データを大阪市の一般公開会場まで送信し、会場内で復号しました。データには複数の暗号化実装方式が用いられましたが、配信元と送信先に設置された機器の通信経路を遠隔操作で一括管理し、これまで課題となっていた暗号化実装方式の短時間での切り替えを可能にしました。

 使用した回線は、情報通信研究機構が2011年から運用している国内100Gbps(※1)基幹回線と、国立情報学研究所の学術情報ネットワーク。これにより、北海道から沖縄まで日本列島を縦断する100Gbps回線が構築でき、全国の拠点に向けて札幌で撮影された8K非圧縮映像をマルチキャスト配信(※2)できるようになりました。

 情報通信研究機構は2015年、8K非圧縮映像のマルチキャスト配信に成功しましたが、この際は配信時の途中経路でコンテンツ改ざんや盗聴を防ぐセキュリティ対策が採られていませんでした。
(※1)Gbps データ伝送速度の単位の1つで、1秒間に何十億万ビット( 何ギガビット)のデータを送れるかを表したもの。
(※2)マルチキャスト配信 コンピューターネットワークで複数の端末に対し、同時にデータ送信すること。

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大学ジャーナルオンライン編集部

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